物語と手をつないでく

読んだ本について書いています。海外小説が多いです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

絶望 ナボコフ

「カメラ・オブスクーラ」に続いて、ロシア語時代のナボコフ第二弾。ワクワク。 小説の構造がちょっと凝っていて、ある事件がもう終了した後に、それを計画した男が自分の記憶がその事件について語っているんですよという形をとっている。いわゆる、「信頼の…

カメラ・オブスクーラ ナボコフ

これがあのナボコフ!?と思うくらい読みやすかった!! ナボコフが30代で、ロシア語で書いていた時の作品。 言葉から広がっていくイメージの世界の範囲がまだ狭く、すっきりしているので、ストーリーだけに焦点を当てて読み進める事ができる。ナボコフと…