物語と手をつないでく

読んだ本について書いています。海外小説が多いです。

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー 1880 ロシア

時々無性に世界の名作が読みたくなる時がある。 制覇したぞ。 小説の構造は第三者の私が記述している視点(そんなにおおっぴらにならないが)があったり、時世が登場人物ごとにずれていたりと、意外と凝っているので、すらすら読めるけれど気をつけていない…

奇跡も語る者がいなければ ジョン・マグレガー 2002 イギリス

甘い。何が甘いかというと、語り口。平易な感じの優しい連続的な文章がその感じを増長させている。ただ、これは訳の問題かも。 何気ない日常を生きる人々の中にも、大切な毎日があって、都会で孤独といわれるけれど、でも、つながってもいて、そんな中でおき…