物語と手をつないでく

読んだ本について書いています。海外小説が多いです。

カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー 1880 ロシア

時々無性に世界の名作が読みたくなる時がある。
制覇したぞ。
小説の構造は第三者の私が記述している視点(そんなにおおっぴらにならないが)があったり、時世が登場人物ごとにずれていたりと、意外と凝っているので、すらすら読めるけれど気をつけていないと、「え、これは、いつの話?」となるかも知れない。
アリョーシャは主人公(一応)だけど、ちょっと狂言回しのような役割も担っている。続編を書くつもりだったからかもしれないな。しかし、アンナ・カレーニナと比べると読後感は爽やか。"カラマーゾフ万歳"ですよ。希望がある。アンナは暗かった。