物語と手をつないでく

読んだ本について書いています。海外小説が多いです。

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

丁庄の夢 閻 連科 2006 中国

中国のエイズ村の話。政府の身勝手な対応と、農民の愚かしさが哀しい。民衆の目先の利益しか考えていないその姿が、人ごと、他人の国の事とは思えなくて怖かった。彼らを愚かなままにしておくと、楽なのはそれを統治する側だから。

オーランドー ヴァージニア・ウルフ 1928 イギリス

人間も年をとると昔を回想する事が多くなるように、この本も後半部分は回想というか心象シーンが続く。そこはちょっとつらかったけど、全体的に面白かった。一読では分からない、理解しきれない部分があるので何度か読んで見たい本。 「歓喜(エクスタシー)歓喜(エクス…