2007-03-01 オーランドー ヴァージニア・ウルフ 1928 イギリス book 人間も年をとると昔を回想する事が多くなるように、この本も後半部分は回想というか心象シーンが続く。そこはちょっとつらかったけど、全体的に面白かった。一読では分からない、理解しきれない部分があるので何度か読んで見たい本。 「歓喜(エクスタシー)歓喜(エクスタシー)」と呟きながら歩き回るオーランドーは素敵。細かいヒダに触れるような描写が鋭くてウルフは神経が細かい人だったのだろうなと思った。でも、伝記作家としてのウルフとオーランドーの心が同期していて、ウルフの才能がスパークという感じ。