物語と手をつないでく

読んだ本について書いています。海外小説が多いです。

コーヒーの水 ラファエル・コンフィアン 1991 (マルティニーク島),フランス

マルティアック島という太平洋にある島の話し。
久々にこういうマジックリアリズム的な構成の話しを読んだので最初は少し混乱した。後書きに著者インタビューがあって、彼がそこで語っている島と黒人奴隷の歴史と現状を奇想天外な物語に置き換えるという事には成功していると思う。置き換える事には成功しているけれど、物語単体として読んだ時におもしろいかどうかはまた微妙で、物語としてはこなれきってない気がする。