物語と手をつないでく

読んだ本について書いています。海外小説が多いです。

夜ごとのサーカス アンジェラ・カーター 1984 イギリス

主人公の女性が背中に翼が生えてる割にはそんなに活躍するわけでもなく、金に目が眩んで失敗したりしているのが不思議な感じだった。羽が生えてるけど、普通の女性。
サンクトペテルブルクでのサーカス団の様子−ミニヨン、アビシニアの女王と虎、そして、怪力男−とサーカス団がゆるやかに崩壊していくあたりが一番読んでいて面白かったな。
3部の女囚人だけを集めた刑務所の下り位までは面白くて、フェバーズが捕まってそこから脱出する辺りは少し冗長に感じた。けれど、最後に二人は再開してセックスに入っていく下りは読んでいてとても楽しかった。この終わりを待っていたよという思いで読んだ。