物語と手をつないでく

読んだ本について書いています。海外小説が多いです。

city アレッサンドロ・バリッコ

「好きなんだ考えることが、ずっとそうする」
変わってるけどね。

切ないでございます。読む時、登場人物の誰かに肩入れして読むことってあるでしょう。グールドとシャッツィ。シャッツィの側に感情移入していたから、最期、あんな風に終わってしまって非常に切なかった。グールドは自分の道を見つけたけど、シャッツィはどうだったんだろ。自分で言ってたもんね、「でも、どこかにでかけられない人はどうすればいいの?」シャッツィは出て行って道を見つける人ではなくて、常にここに居る人、留まっている人だったんだな。